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犬身レビュー
犬身はすでにお持ちの方が多いと思いますが、
もしまだお持ちでなければ◎でお勧めです。
犬身に限らずネットで買う場合は
レビューチェックが欠かせません。
犬身のようになかなかレビューが付かない時は逆に困ってしまいますね。
どうしても人気のものかどうかでレビュー数に限りがあるのでそんな時は
ブログサーチで調べてみると個人の意見がでていることもあるのでお勧めです。
犬身
松浦 理英子

定価: ¥ 2,100
販売価格: ¥ 2,100
人気ランキング: 1124位
おすすめ度: 
発売日: 2007-10-05
発売元: 朝日新聞社
発送可能時期: 通常2~3日以内に発送
松浦的通俗小説といっていいのか
松浦理英子は一貫して、一般的な性愛の概念とは違ったかたちの人間関係のありようを描き続けていて、この小説も変わらずその変奏曲であるといえる。
主人公の房恵が、自らドッグセクシュアリティと呼ぶ「あの人の犬になりたい」という欲望をつのらせ、ついには犬になってしまったあたりまでは、いかにも松浦理英子的な官能表現にさすが、と唸らされていたのですが、物語の思わぬ展開に、全然別の意味で引きずり込まれてしまいました。。。ある意味すごい通俗的な展開。止まらなくなって一気に最後まで読んでしまいましたが。。。
この通俗さはもしかすると小説家としての成熟というべきものなのかもしれないけど、そっちに引きずられて、どうも犬としての房恵改めフサが表面的なものになってしまって、結末も含め最終的に中途半端な感じがしてしまった。
いや、小説としてはすごくおもしろいですよ、飼い主となる梓の家族の人物描写も巧みで、止まらない。たぶんこのほうが一般受けするだろうし。
でも、こういうおもしろさは私は松浦理英子には求めていないのですが。もっと、大学の同級生の久喜とかの関係性を掘り下げていくとかのほうが、松浦小説としては深いものになったと思うけどな、と個人的には惜しまれます。
もし、確信犯的にこのような通俗的組み立てをしているとすればそれはそれであるかもしれないけど、この小説に関しては結局のところ「犬になった女性が遭遇した物語」で終わってしまって、松浦理英子が挑み続けている本質的なところに及ばない気がしてしまいました。松浦理英子だからこそあえて星3つで。
セクシュアリティはあった?
今まで好きになったor付き合った女の人が、皆犬を飼って
いた事を思い出しながら、読みました。
主人公が前半(房恵)と後半(梓)で切り替わっているかの
様ですが、全編を通して房恵の視点で貫かれているので、
違和感はありません。
人間のカタチを捨て、梓を間接的に支える犬になる決心を
した房恵の決断は、正しく女性的と言えそうですが、犬に
なっても最後まで直接手を下さなかった所もまた女性的と
言えるかも知れません。
大人の女性と暮らすならば、犬(フサ)のように仕える
のが理想ですね。
ラディカルな「愛犬」のかたち
「裏ヴァージョン」以来7年ぶり、待望の小説です。
愛犬家による小説やエッセイはたくさんあるけれど、さすが「親指Pの修業時代」の作者、凡百の犬好き本とはまったく違います。
犬を安易に擬人化するのではなく、犬になって、好きな相手の心に飛び込んでゆきたい、という、「ドッグセクシュアル」な感覚が描かれています。
挿入を至上のこととする画一的なセクシュアリティとは別の快楽を追求しつづける作者の、新たな挑戦です。
里見八犬伝からイギー・ポップまで、犬づくしのページをめくりながら、読者は、犬の目を通して世界を見るという、未知の体験をするでしょう。
とくに犬好きではない自分にとっても、それは不思議な冒険の時間になりました。


